今日、6月8日、新しい学年になってはじめて、全校の子どもたちがそろって登校することができるようになりました。
特に2年生、3年生、4年生、6年生はようやく教室に全員が登校する日になりました。
鳴滝小学校では5月に、子どもたち一人ひとりが、新型コロナウイルス感染症(以下「コロナ」)の拡大に対してどんなことを思っているのかを知るためにアンケートをとりました。
その結果、「何も心配していない」人もたくさんいましたが、「人がたくさん集まることでコロナにうつらないか」心配している人や、学校が休みになって「勉強がどうなるのか」心配している人がたくさんいることがわかりました。また高学年の人を中心に学校行事がどうなるのか心配する声も聞かれました。
そのことを受けて、この休みの間、先生たちもみんなで相談しながら、みんなが安心安全に学校でくらせるために、また、子どもたち全員がきちんと学ぶことができるために、何ができるか考えてきました。また、みんなが楽しみにしている行事についても、少し形を変えてでも、安心安全に気をつけて、できる限り実行する方向で今、考えています。
しかし、それにはみんなの力が必要です。「コロナ」はおさまったわけではありません。また、それに対してすぐに効く薬(ワクチン)も開発されたわけではありません。「コロナ」にならないためにも、また、広げないためにも、熱中症に気をつけながらもマスクをつけ、手洗いをしっかりして、一人ひとりの距離をたもつ習慣は今後も続けなければなりません。また毎朝体温を測るなどの体調管理も必要です。
「コロナ」の問題はたくさんの不安を、みなさん、子どもたちにも与えましたが、同時に、安心安全な社会をつくるためには、おとなの力だけでなく、子どもの力が必要であること、そして、あらゆる世代の人たちが互いに協力しなければならないことを明らかにしたと思っています。
そこで最後にお願いがあります。先生たちはこれからも、いつもとはちがう今回の事態に対して、「子どもたちのために」と思い、さまざまなことを考えていきます。でもそのことが本当に「子どものため」になっているかどうかは、みなさん自身も自分たちのことである以上、判断する権利、「意見」(「もんく」ではなく)を言う権利を当然もっています。
どうか、何か気がついたり、思うことがあったら、みなさんの声を「真っ当な形」で(「もんく」ではなく「意見」として)先生たちに届けてください。特に高学年の人たちは、「真っ当な形」とは何か、「意見」と「もんく」はどうちがうのか、「意見」として届けるためにはどんな仕組みがいるのか、教室で先生たちと考えてみてください。
ただし「意見」は必ず通るとは限りません。さまざまな見方や考え方がある以上、思い通りにならないことの方が多いのが世の中です。それでも、「意見」を言わなければ何も変えることはできません。先生たちだけで答えを出すのではなく、いっしょに考えるという意味で、みんなの「意見」をきいて考えていきたいと思っています。